コインランドリーの費用

毎月かかる費用

ランドリーには開業時にかかる費用と毎月かかる運営費があります。
全体として水道光熱費が大きな割合を占めます。

水道光熱費

機械の構成により変動しますが、私の店舗では、売り上げに対し28%くらいです。
最近、経費削減策を講じていくらか下がっています。
それについてはまた後日。

水道代

洗濯機や洗濯乾燥機が多いお店、売上割合が多い店は高めになります。
実感では売上割合の3%くらいかな。

電気代

機械にも使用されますが、エアコンなど空調や照明も影響があります。

ガス代

ガス代は乾燥機と洗濯乾燥機の乾燥機能に使用されます。
またお店によっては洗濯にお湯を使用する場合にも使用されます。
だいたい売上割合の14%くらいです。

ガス会社支給で設備を導入した場合はもう少し多くかかります。
ちなみに支給でよくあるのはガスボンベ庫は基本として、給湯器、エアコンなども付帯してもらうこともあります。

その他、雑費

洗剤代

洗剤代には洗剤と柔軟剤、スニーカー用洗剤などがあります。

普通は開業に携わった代理店が最初に入れておいてくれてそのまま購入し続けることが多いです。
洗剤などは必ずしも開業に携わった代理店のものを購入する必要はありません。
機械で利益を載せる会社もあれば、洗剤など消耗品で利益を載せるところもあるのでそのあたりの見極めが必要です。
安いものを探すと半値で買えるようなものもあります。
高いメーカー品は機械にダメージを与えない成分で作っているという説明を聞いたこともありました。逆に安いのは○○が入っているからねといった感じでした。

買う場所によりけりですが月に5,000円から10,000円くらいです

清掃消耗品

どのようなパターンで清掃を委託するかによりますが基本的にオーナーが清掃用品を用意します。
特殊なのは、損耗が激しいため、掃除機は業務用を用意した方が良いです。
その他、雑巾や箒などもよく買い替えるものです。

ネット代

監視カメラをウェブで確認する場合や、機械をネットワークで管理しているものは必須です。
安く収めようとモバイルWi-Fiはどうかと質問したことがありましたが、Wi-FiはNGだそうです。
いまだと光回線を引く必要があるみたいです。

清掃費

管理会社へ委託、シルバー人材センター、直接雇用、建物のオーナーさん、自分でやるなど委託先は様々です。
自分でかかわる範囲が多ければ費用は少なくて済みます。
平均的なアルバイトの時給と同じくらいの支払いで毎日1時間の掃除となります。
都内では平均3万円/月くらい、管理会社に委託すると4.5万円くらいかかってしまいますが採用やスタッフ管理の手間がかかりません。

管理費

コールセンター機能で毎月1万円くらい、トラブル対応を任せると回数によって値段が上がっていきます。
管理で大きなポイントは電話受付、トラブル対応、返金をどの程度委託するか決めておくとよいかと思います。

全体としてのコスト

トータルで考えると以下のとおりです。(キャッシュフロー的に見ています:元金の返済はコストではありませんが減価償却費と同額としてわかりやすくCF面に組み替えコスト計上しています。)

こうやってまとめてみますと、ここで列挙した固定費分を少なくとも回収しないと出店しても維持できないことになってしまいます。

テナント代については後日私見を述べたいと思っていますが、60万の売り上げを見込む店舗として仮定するとテナント代15万、返済15万、その他6万で固定費は36万です。
水道光熱費は60万の30%で18万、トータルコストは54万円となります。

こうなると6万円の利益となりますね。
これを多いとみるか少ないとみるか、投資額も大きいので慎重に検討する必要がありますね。